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電子書籍作家の幾谷正が個人出版の最前線で戦う話

元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#5 『企画書講座④プロット編』

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すっかり更新が遅れました、幾谷正です。

先日10/2(水)に企画書講座の第四回目の講義を受けてきました。
次回でこの講座は最後になるんですが、なんだかあっという間でしたね。

今回はプロットをあらすじとして書いてきてグループで発表し合う→代表の一人が全員の前で読み上げてフィードバックをもらう、という流れでした。
プロットなんて仕事で何度も作ってるし、受賞経験もあるから簡単だな、と思いつつさらっと書き上げて講義に望んだのですが、正直あまり出来のいいものが作れませんでした・・・。

というのも、今回のお題が『サスペンス』だったんですが、なんだか書いてるうちにどんどんギャグを入れたりオチを明るくしてしまったり、自分の得意な方向に寄せてしまって、なかなかサスペンスというお題に沿った形に仕上がらない始末で。
いちおう「その展開面白い!」とか「その設定でこういうセリフが出てくるのはキャッチーで良い」とか同じグループの生徒から好評をいただいたんですが、代表には別の人のまとまってる感じのあらすじが選ばれていました。

ただ、さすがに4回目となってくると、メンバーはランダムに選ばれるんですが、何度かいっしょになる人とか発表で何度も選ばれる人とかが出てきます。
で、注意深く聞いていると「最初に話してた企画意図とだいぶずれた話になってるな」とか「キャラクター設定で出してた設定が結局使われてないじゃん」とか、一本の企画書としてちぐはぐになっている人が多い印象を受けました。
またプロット自体も、綺麗に小さくまとめられてる人ってやっぱり少数で、結構な人が「風呂敷を広げすぎてるな」とか「発想は良いけどテーマの彫り込みができてないな」とか、修整の必要を感じるものが多かったです。

もちろん発表のたびに講師の先生から「どうせならこうしたら?」とか「こうした方が面白いと思う」とか、フィードバックをもらえるんですが、結構僕の考えてることと一致している点が多かったです。
このあたり、僕も腐ってもプロの端くれなので、欠点を見出す能力についてはそれなりに衰えていないという自信に繋がりました。

実際、僕がラノベの応募を重ねるうえで一番勉強になったのが、他の応募者と原稿をお互いに見せ合うことで、欠点の多い原稿に対して「どこをどうすればもっと良くなるか」を考える過程は非常に勉強になる点が多かったです。
ただ、これは当然と言えば当然の話で、人の作品を客観的に見るのと同じ視点で自分のプロットを見返せるかはまた別の能力なので、そこは相変わらず課題ですね。
自分でも発表のために読み上げながら、その途中で「いやこれ全然サスペンスじゃないだろ」と自分でも突っ込んでしまっていたので、そう気付いた時点でもっと練り直しておけば良かった・・・。

とりあえず今回気付いたことを元にプロットはもう少し練り直してから提出しようと思っていますが、実際にシナリオの本文を書いて応募までするかどうかは微妙です。
サスペンスがあまり自分の向いていないジャンルだと書いてて気付いたのと、シナリオの仕事で依頼を幾つか受けられそうになってきていることの2つです。
確かに受かるかどうか分からない賞に出すより、実践で仕事した方がよっぽど確実で経験にも鳴るんですが、やはり実績という部分だと賞に勝るものがないので、難しいところですね・・・。
賞に送るにしても、まだこれから基礎講座を受ける中で学ぶことはたくさんあると思うので、それを受けてからコンテストに送り始めても遅くはないですし。
ただ、「勉強してから・・・」と考える度に、心の中のガッツが「ずいぶんと気の長ぇ話だな」って煽ってくる・・・。

どちらにせよ、今目の前にある今できることだけを続けてても、成長も進歩も変化も訪れないので、変化を求めてより新しいことに挑戦していくという指針自体は変わらず持ち続けたいと思います。

それではまた次回。