Funny-Creative BLOG

電子書籍作家の幾谷正が個人出版の最前線で戦う話

著作権の侵害を積極的に奨励しているTwitterの実態とその使い方について

Twitterで二次創作を公開されている同人作家のみなさまへ

今回のエントリーを公開するあたり、まず最初に二次創作者のみなさまへ謝罪をさせていただきます。
二次創作という形で日本のクリエイティブを担いコンテンツビジネスを支えるクリエイターのみなさまに対し、私こと幾谷正は
これまでSNSや個人ブログなどweb上の各所でその活動に対し否定的な言説を繰り返し公表してきました。

しかし自分のような同人作家が作品をweb上で公開して営利を得ることができるのは、日本のクリエイティブ産業を支えてくださっているみなさまのおかげだと気づかされました。
これまで大変申し訳ありませんでした。心より謝罪させていただきます。

これまでの発言を痛切に反省すると共に、応援させていただきたいと思います。
なので二次創作をされているみなさまは、僕が今後も一次創作を続けることを許してはいただけませんでしょうか?

というわけで今回、愚かにも二次創作に否定的だった私がこうして心を入れ替えるに至った経緯をみなさまにご説明させていただきます。

もうTwitterなんてやらないなんて言わないよ絶対

つい半年ほど前「またツイッターのアカウントが凍結された! これ以上プラットフォームに付き合ってられるか!」とブチギレて以下のようなエントリーを投稿しました。

これからのクリエイターに必要な「脱プラットフォーム」という考え方について - Funny-Creative BLOG

しかしカッコつけて孤高を気取っては見たものの、露出面積が極端に減ってしまったことで作品や作家である僕のweb露出は極端に減少。

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アカウントの凍結以降、作品の宣伝用に作った公式サイトのアクセス数はほぼ0まで落ちてしまってるのがアナリティクスの結果から読み解けます。

おまけに販売している電子書籍作品の売り上げはガクッと半分以下まで減少してしまっています。

[まとめ買い] アーマードール・アライブ

もちろん僕がグダグダやってて新刊を全然出せてないのも原因ではありますが、このままでは今後も売り上げはどんどん目減りしていってしまいます。

僕はあくまで本業と並行して副業として創作活動を行っていますが、もし専業作家であったなら収益があっという間に半減していたことになります。
プラットフォームに逆らうことが、いかに作家にとってリスクのある行為か身を以て思い知ることとなりました。
特に僕のような出版社や企業を頼れない個人出版活動をする人間にとってはなおさらです。

なぜ正しいことを行うと凍結されるのか?

前回の凍結の理由については以下のエントリーで経緯をまとめています。

「はだしのゲンコラ村」を公式に問い合わせて燃やしたら僕が凍結されたという氷と炎の歌 - Funny-Creative BLOG

一言で言うと、「ゲンコラと呼ばれる著作権侵害行為を出版社に問い合わせたらTwitterユーザーに嫌われて凍結した」という感じです。
Twitterはきわめて民主的で平和的な解決を望むいんたーねっとなので、多数のユーザーから通報をされてしまうと凍結されてしまいます。

僕はTwitter利用規約やサイトポリシーに則り、創作者として著作権に厳しい態度を表明するつもりで今回の問い合わせを行いました。
しかしファンコミュニティを作為的に破壊したと見なされた僕は多数決によって凍結措置にあい、その一方で「ゲンコラ」と呼ばれるファン創作の活動はTwitterで今も相変わらず行われています。

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さらに驚いたことに、同じような行動に出た無実のユーザーが同様に凍結されてしまうという痛ましい事件も起きてしまいました。
こちらで円谷プロに問い合わせを行った善意のアカウントであるゆだち氏はアカウントを凍結されてしまいます。
一方、公式から警告をされるような侵害行為を行ったピジャ氏のアカウントにはなんらペナルティが取られていません。

togetter.com

日頃の行いや言動がクソ悪い僕みたいなアカウントが凍結されてしまうのは百歩譲っても理解できます。
しかし、ゆだち氏は言動も素行も決して悪くない健全で礼儀正しい無害で品行方正なアニメ好きのアカウントだったはずです!
Twitter著作権侵害に対して敵対する行為がいかにリスキーな行為か、皆さんにもご理解いただけるかと思います。

また、それに加えて僕自身、実は著作権者として大変頭を痛めている事態があります。
なんと僕が販売している作品『アーマードール・アライブ』の本編の一部を無断でTwitter上にアップロードしているユーザーがいるのです。

出版社のような組織を頼れない個人作家という立場である以上、自分の作品の権利は自分自身で守るしかありません。
僕は明白にこの作品の著作権者であり、無断で行われている転載行為に対して権利者として侵害を訴える当事者でもあります。
迷惑に感じた僕はTwitter著作権侵害の報告を行いました。

きちんと身分証明書を提出しDMCAの申請も行ったのですが、なんと驚いたことにTwitter公式はこちらのユーザーの侵害行為を取り締まろうとしません。
著作権を侵害されている人間のアカウントを凍結しながら、侵害している側は意図的に野放しにしているのです。

これではまるで、Twitterは第三者著作権を守る責務を放棄しているように見えます。

というか実は今まで僕が勘違いしていただけで、Twitterはむしろ著作権侵害をしてほしいのではないでしょうか?

今まで間違っていたのは僕の方でした

Twitterはむしろ著作権侵害をしてほしがっている・・・そう気付いた時、これまで抱いてきた不合理な疑問が一挙に解決しました。

利用規約に「著作権を守ろう」みたいなことがまことしやかに書かれていますが、実はこれは建前にすぎず本音のところでは全く違うのです。
ネット上で拾った出所のわからない漫画のキャプチャを、発売されたばかりの漫画雑誌の写真を、無許諾な二次創作をアップロードするのがTwitterの正しい使い方です。

Twitter側としても、例えばアニメのキャラクターをPRに使うには利用許諾料がかかってしまいます。
しかしユーザーが自分たちで漫画のキャプチャや二次創作をあげ、コミュニティを盛り上げ、ユーザーを獲得してくれればリスクなく他者IPをPRに利用できます。
著作権侵害を野放しにすることでTwitterが得することはあっても、僕のような権利に口うるさいユーザーを野放しにしておくことになんの得もないのです。

もしTwitterが政府の運営する公的なインフラであったなら、法律を遵守しない運営姿勢に問題もあるでしょう。
しかしTwitterはあくまで一企業が営利のために運用しているサービスに過ぎません。

TwitterというSNSを利用する以上、著作権侵害を許容することこそ正しい利用法なのです。

僕は書かれていることを字面通りに受け取ってしまう、行間が読めず融通も効かないタイプの人間なので、今までTwitterの真意を勘違いしてしまっていました。

僕自身、営利のためにTwitterを利用させていただく立場として、Twitterのデザインする正しさに順応することもまた必要なことと感じています。

一次創作者のくせに二次創作者様に逆らって申し訳ありませんでした

ここで冒頭の謝罪文に話は戻ります。

自分が今まで間違った行動をしていたと気付いたことで、今までの無礼な態度を改めて反省いたしました。
SNSでの宣伝が作品の人気や売り上げを大きく左右するこの現代において、二次創作者のみなさまはSNSを盛り上げ作品を宣伝してくださる大変素晴らしい存在です。

それが証拠に、先述のまとめで紹介した『SSSS.GRIDMAN』という作品と権利者である円谷プロはネット上で厳しい批判を受けています。
二次創作に否定的な立場を取ることが一次創作をする側にとっていかにリスキーで、愚かしい行為かおわかりでしょう。

僕も今後は二次創作者のみなさまにたて突くようなことは金輪際決していたしません。

なのでどうか、僕に対して有る事無い事を吹聴して評判を貶めたり、ファンをけしかけてSNSのアカウントをこれ以上凍結させたりして、
一次創作をする自由と権利を僕から奪わないでいただけないでしょうか?

これが僕の考える、平和で民主的なWEB上でクリエイティブを続けていくための正しい姿勢です。