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電子書籍作家の幾谷正が個人出版の最前線で戦う話

元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#5 『企画書講座④プロット編』

前回:元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#4 『企画書講座③キャラクター編』 - Funny-Creative BLOG


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すっかり更新が遅れました、幾谷正です。

先日10/2(水)に企画書講座の第四回目の講義を受けてきました。
次回でこの講座は最後になるんですが、なんだかあっという間でしたね。

今回はプロットをあらすじとして書いてきてグループで発表し合う→代表の一人が全員の前で読み上げてフィードバックをもらう、という流れでした。
プロットなんて仕事で何度も作ってるし、受賞経験もあるから簡単だな、と思いつつさらっと書き上げて講義に望んだのですが、正直あまり出来のいいものが作れませんでした・・・。

というのも、今回のお題が『サスペンス』だったんですが、なんだか書いてるうちにどんどんギャグを入れたりオチを明るくしてしまったり、自分の得意な方向に寄せてしまって、なかなかサスペンスというお題に沿った形に仕上がらない始末で。
いちおう「その展開面白い!」とか「その設定でこういうセリフが出てくるのはキャッチーで良い」とか同じグループの生徒から好評をいただいたんですが、代表には別の人のまとまってる感じのあらすじが選ばれていました。

ただ、さすがに4回目となってくると、メンバーはランダムに選ばれるんですが、何度かいっしょになる人とか発表で何度も選ばれる人とかが出てきます。
で、注意深く聞いていると「最初に話してた企画意図とだいぶずれた話になってるな」とか「キャラクター設定で出してた設定が結局使われてないじゃん」とか、一本の企画書としてちぐはぐになっている人が多い印象を受けました。
またプロット自体も、綺麗に小さくまとめられてる人ってやっぱり少数で、結構な人が「風呂敷を広げすぎてるな」とか「発想は良いけどテーマの彫り込みができてないな」とか、修整の必要を感じるものが多かったです。

もちろん発表のたびに講師の先生から「どうせならこうしたら?」とか「こうした方が面白いと思う」とか、フィードバックをもらえるんですが、結構僕の考えてることと一致している点が多かったです。
このあたり、僕も腐ってもプロの端くれなので、欠点を見出す能力についてはそれなりに衰えていないという自信に繋がりました。

実際、僕がラノベの応募を重ねるうえで一番勉強になったのが、他の応募者と原稿をお互いに見せ合うことで、欠点の多い原稿に対して「どこをどうすればもっと良くなるか」を考える過程は非常に勉強になる点が多かったです。
ただ、これは当然と言えば当然の話で、人の作品を客観的に見るのと同じ視点で自分のプロットを見返せるかはまた別の能力なので、そこは相変わらず課題ですね。
自分でも発表のために読み上げながら、その途中で「いやこれ全然サスペンスじゃないだろ」と自分でも突っ込んでしまっていたので、そう気付いた時点でもっと練り直しておけば良かった・・・。

とりあえず今回気付いたことを元にプロットはもう少し練り直してから提出しようと思っていますが、実際にシナリオの本文を書いて応募までするかどうかは微妙です。
サスペンスがあまり自分の向いていないジャンルだと書いてて気付いたのと、シナリオの仕事で依頼を幾つか受けられそうになってきていることの2つです。
確かに受かるかどうか分からない賞に出すより、実践で仕事した方がよっぽど確実で経験にも鳴るんですが、やはり実績という部分だと賞に勝るものがないので、難しいところですね・・・。
賞に送るにしても、まだこれから基礎講座を受ける中で学ぶことはたくさんあると思うので、それを受けてからコンテストに送り始めても遅くはないですし。
ただ、「勉強してから・・・」と考える度に、心の中のガッツが「ずいぶんと気の長ぇ話だな」って煽ってくる・・・。

どちらにせよ、今目の前にある今できることだけを続けてても、成長も進歩も変化も訪れないので、変化を求めてより新しいことに挑戦していくという指針自体は変わらず持ち続けたいと思います。

それではまた次回。

元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#4 『企画書講座③キャラクター編』

前回:元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#3 『企画書講座②』 - Funny-Creative BLOG

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こんばんは、幾谷正です。
今回は企画書講座の三回目ですが、前回までの楽勝ムードと違って今回はちょっと苦戦気味でした。

簡単に言うと「企画書に添えるキャラクター表を作る」というものですが、これがどうにも難しくて。
他の受講生が結構詳細に生い立ちや性格を書き込んだキャラクター表を作ってきたのに比べて、僕は必要最低限の情報以外あまり書くことが思いつかなくて、中途半端なものになってしまいました。

自分の場合、小説やシナリオを書き慣れているのがかえって邪魔をして、「キャラは書きながら彫り込んでいけばいい」と思って特に詳細を決めないクセがあるんですね。
最低限、「主人公はこういう性格のため事件に巻き込まれる」「このキャラはこういう性格のため事態が悪化する」といった“その性格がどうシナリオに影響するか”は準備しておくんですが、それ以外の生い立ちとか人格生計の過程は特に興味がないという・・・。

ここで自分の欠点に気付いたんですが、要するに僕って「めちゃめちゃ人間というものに対して興味ないな」みたいなんですね。
人間ドラマを書こうって言ってるのに、その対象である人間に対して興味がないって我ながらヤバいような気がします。

逆に他の受講生の企画書やそれに対する感想を聞いてると、「え、平凡な人間の普通の人生をどうしてそこまでおもしろがれるんだ!?」みたいな驚きばかりで、ちょっと脚本家向いてないんじゃないかと焦りました。
もちろん脚本家は全員が全員、昼ドラやトレンディドラマみたいな人物を書けないといけない、というわけでもないので、自分にはない才能や得意分野を持ってる人たちがいるんだなあと思うことにしました。
それに、今「自分はここが苦手だな」とわかったのは、逆にそこを努力して補えるわけなので、欠点に気付く機会をもらえたと思えば講義に出てみた甲斐はあったと思います。


でもそれにしたって、例えばキャラ表に「優しい性格です」と書かれてたところで、本当に読者が「優しい性格だ」と感じるかなんてわかんないじゃないですか。
そもそも心から優しい性格の人間なんて、実際にはいないと思います。優しく見える人間だって「見返りを求めて優しくしてる」のか「他人と関わることを恐れていて距離をおいてる」だけなのか、あるいは「騙されやすいバカ」なだけか、
そもそも優しい人間だって厳しいことを言えば怒ることもありますし、人間の性格設定なんて先に決めるだけ無駄では? と思っているのも個人的には事実です。

ただ自分なりに考えてて気づいたのは、大抵どんな人間も「こういう人間になりたい」という理想や目標は持っている、ということです。
例えば「優しい人間」であると書くより、「優しい人間になりたいと思っている人間」の方が、どこか人間的に思えませんか?
こう書くだけで「つい怒ってしまうんだろうな」とか「人に理解されないんだろうな」とか、色んなドラマを想起させられます。

逆に、「本当に自他共に認める優しい性格の人間」というのは、メインのキャラクターとして弱いですし、ドラマが生じにくいと思います。
言わばなりたい自分と現在の自分が一致してしまっているキャラクターというのは動きがありませんし、その時点で既にドラマが終わっているのです。

つまり僕にとって得意なドラマの書き方のパターンは、「何かになろうとしている人間の過程」を描くもので、「何になりたいか」から設定を作り込むべきだなと思いました。
なりたい自分になることがドラマであり、ストーリーであり、ハートの革命であり、プリズムアクトなのです。

それと他の皆さんのキャラクター表を見ててもう一つ気付いたのは、結構親子とか兄弟とかの家族関係をしっかり作ってドラマに絡ませてる人が多いなと思いました。
こればっかりはオタクの悪癖で、「家族という要素は話の邪魔だ」と思って排除してしまうことが多いので、苦手に挑戦してみる意味で家族を主題にした企画を考えてみるのもいい勉強になるかもなと思いました。

挑戦したことのない領域や、努力する余地が見つかるのって楽しいモノですね。
それでは、今回はこれにて。

打ち切られた作品を個人で5巻まで書き続けたので、書き続ける理由を振り返る。

こんにちは、幾谷正です。

作家である僕が出版社とトラブったせいで打ち切られてしまった拙作『アーマードール・アライブ』を、電子書籍でセルフパブリッシングとして完結まで出し続けるという活動を、もう5年近くも続けています。

電子書籍の知識も、イラストレーターのアテもない、裸一貫の状態から書き始めて早5年。
いちおう10巻ぐらいで完結させる予定ですが、ようやく折り返し地点となる5巻まで出すことができました。

ただ、最初は勢いと情熱だけで始めたこの活動ですが、最近はなんかもうとにかく厳しいです。
書くこと自体は楽しいんですが、幸いなことに、仕事も趣味も良い感じに楽しいことが多くて、創作に手が回らないという状況です。

また、最初の1巻の段階では1000人以上いた読者も、続けるごとに段々と減っていって結構モチベーションも下がってます。
それにともなって収益も減ってはいるので、副業としてだけやるならもっと利のいい別の仕事に切り替えてもいいタイミングです。
もっともこの辺は、「完結まで出せば離れていった読者が買うから結果的に回復する」という知り合いの作家さんからの助言もあったので、それを支えに続けられてはいます。

とはいえ、続ければ続けるほど書き続ける重みも増えていきますし、反対に僕自身は社会に生きる人間としてやらなきゃいけないことが増えていきます。
そこで今回は、自分に言い聞かせる意味も含めて、「なぜ続けるのか」の理由を一度文字に起こしておきたいと思います。

もし僕と同じように、創作をしていて折れそうになった人がいたら、ぜひ参考にして欲しいですね。

1.何はなくとも読者のため

僕が書き続ける五年の間に、僕が所属していたレーベルから多くの作品が出版されては2巻や3巻で早期打ち切りされていきました。
僕が知る限り、あのレーベルから出た新人の作品の中で、完結まで出版された作品はただの1作もないそうです。

また世の中に目を向けてみれば、雑誌の廃刊とか出版不況とか作家のトラブルとか、色んな事情で作品が完結まで描かれないまま終わっていきます。
作家が死去してしまうことで終わってしまうことすらあります。

そうした打ち切りによって被害に遭うのは、いつでも一方的に作品を奪われる読者たちです。
翻って、今僕がやっている「出版社から出なくなった作品を作家が最後まで自己責任で書いてくれる」って、読者の目線からしてみれば、とても幸運で幸福なことなんじゃないかと思うんですよね。

公式サイトに設置しているお問い合わせフォームやTwitterのリプライから、何度もたくさんの感謝や応援の言葉をいただきましたし、今はそれが原動力です。

1ついただいたメールで面白かったのは、自分より二まわりも三まわりも年上な、ご高齢の読者からお便りをいただいたことです。
「ぜひ完結まで書いて欲しいけど、自分が認知症になってしまうのが心配なので、早く完結させてくださいね」というような内容で、ちょっと笑ってしまいました(笑)

ただ真面目な話、自分の好きな作品を最後まで読めないまま死んでしまうって、とても不幸で口惜しいことだなと僕は思います。
そういう読者のためにも、一刻も早く完結させないとと、筆を進めることができています。

確かに商業出版に比べて読者の数は減りましたが、打ち切られて1万人の読者を不幸にする商業出版より、1000人を確実に幸福にできる個人出版の方が、僕は価値ある活動だと確信しています。

もちろん商業作家としてヒットすれば良い話なんですが、そんなイチかバチかに毎回読者を付き合わせたくはないですし、僕自身そんな保証のないリスクの多い活動で消耗しているわけにもいきません。
そもそも、あれだけ売れた『涼宮ハルヒの憂鬱』だって中断したまま未完結のままで十年以上経ってます。
もし僕が最後まで書き切ることができれば、ハルヒのファンなんかより僕の読者の方が幸福ですし、僕は自分が価値あることをしたと誇れます。

好きな作品が打ち切られるたび、読者はレーベルや出版社に失望し、売れている作品しか買わなくなっていきます。
結果出版社がわも新しい作品を出すことを控えるようになり、市場には似たようなテンプレ作品だけが並ぶことになります。

「たとえファンの数は少なくても自分の好きな作品が出て欲しい」と思ってる読者は居るはずです。
作者として誇れる、読者を幸福にするための出版を、これからも続けて行きたいと思います。

2.自分自身の研鑽のため

このブログでも何度かお話ししていますが、実は最近シナリオライターの学校に通っています。

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で、自分で言うのもなんですが、僕けっこうシナリオ書くのが上手いみたいなんですね。
そりゃそうだ。腐っても元プロなんだから。

そもそも本業の関係でシナリオを書く仕事をすることになって、「思ったより楽しいし向いてるな」と気付いたことがきっかけで始めたんですが、この仕事自体も「ラノベ書いてるんだからシナリオぐらい書けるでしょ」とかるい気持ちで引き受けました。
実際、もし五年前の打ち切りを機に作品を書くことを完全にやめていて、数年ぶりに「書こう」と思ったのなら、正直ここまで手際よく書き進められなかったと思います。
そもそも、自分から「書きます」と言うこともなかったでしょうし、たった数万文字を書ききることすらできなかったでしょう。

この五年間、1冊出す度にだいたい十数万文字をコンスタントに書いては出版してきたわけです。
もちろん単なる文字数でなく、色んな作品や資料を見ながらプロットをひねり、人に相談し、どうしたら描写や展開が良くなるか研究し続けてきました。
プロという職分をやめはしましたが、本を出して人からお金をもらう以上、プロとしての精神を忘れたことは一度たりともありません。

そうした研鑽と努力が、結果的に新しいことへ挑戦するための足がかりになるなら、自分が書き続けてきたことをより肯定できるなと思います。

それにもし、僕が脚本家として成功を収めれば、その影響で今書いている作品が注目されて売れるチャンスだって生まれます。
「シナリオの方が楽しくなって書くのを辞めてしまわないか」と最初は自分でも不安でしたが、今では相互に自分を高めるチャンスだと思ってどちらもやる気が出てしまってかなり大変です(笑)

もちろん、これは逆に言えば「新しいことに挑戦した」からこそ、得られた意義でもあります。
1つの道に行き詰まったとき、あえて別のことを始めてみるのは、決して悪くない判断だと思います。

3.後に続く作家のため

これはまあ、「本気で思っているわけではないものの、いちおうのお題目」として掲げた目標でした。

自分のように打ち切られた作家が「幾谷みたいに電子書籍で出すか」と軽い気持ちで始められるような、先駆者になること。
それが僕がこの活動を最初に始めたとき、社会的に意義あることっぽく見えるようにいちおう掲げてみた目標でした。

ただ結果的にふりかえってみれば、実際に「元プロだけど幾谷さんのやってることを見て自分も電子書籍出しました!」とか、「同人誌を電子書籍化してみました!」とか、そういう報告をこれまでに何度かいただいています。
僕も後に続く人に対して、「分からないことがあったら聞いてね」とか「詳しい人なら知ってるから教えるよ」とか、直接手伝わないまでも情報やマッチングの部分で幾つか助けることはできています。
さすがに「打ち切られた作品を出し直す」というやる気満々な人は、未だに自分以外には見たことがないですが・・・。

ただそういった報告を聞いたとき、本当に正直な本音は「後から始めたくせに俺より売れるなよ~」という、ジェラシーと対抗心でいっぱいです(笑)

とはいえ、そうした「電子書籍作家」とか「同人ラノベ」みたいな人がどんどん増えていって、集まりとして大きくなれば、読者もそうした作品群の存在を知る機会は増えていくと思います。
そうすれば、出版社を介さず同人誌のように印刷費もかからない、第3の選択肢としての電子出版は、これまで以上に存在感を大きくしていくと思います。

残念ながら今後十年ぐらいでそれが達成されるのはちょっと難しいなと思ってますが、そこへ至る種火みたいなものは感じられるところまで来ました。
その先頭の方を走ってる僕が「こんな活動無駄だから辞める!」とひっくり返してしまうわけにもいかないので、そういう意味ではちょっと続ける理由が増えました。

最後に

他にも「なぜ書き続けるのか」という理由はさまざまありますが、現状で言えるのはこんな感じです。

振り返ってみると〝使命感〟だとか〝自己研鑽〟だとか〝他者の幸福のため〟とか、我ながらきれい事ばかり並んでしまいましたね(笑)

ただ、こういう考え方が出来るようになったこと自体が、書き続けてきて良かったなーと思える理由の1つです。

お金とか、評価とか、いいねとか、リツイートとか、そういうものを手に入れるのが目的なら創作なんて別にしなくてもいいんです。
辞めたくなるのが当たり前です。こんなことは続けたところで無駄です。

だからこそ、もっと高いところに続けられる理由を持つ必要は、たぶんあるんじゃないかなと思いました。

元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#3 『企画書講座②』

前回:元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#2 『企画書講座①』 - Funny-Creative BLOG

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企画講座の第2回に出席してきました、幾谷正です。
8時間フルタイム仕事して定時で仕事片付けて即会社出て30分で2キロぐらい走ってシナリオの勉強する生活は無駄に充実してますけど、そのうち心が折れないか既に不安ですが、まあ頑張っていきます。

今日受けてきたのは企画書講座の2回目で、先週出された「企画意図を書いてくる」という課題をそれぞれ行ってきた状態での授業です。

今回はグループワークが中心で、6人一組のグループを作ってそれぞれお互いの企画をはっぴょうして感想を言い合うというものでした。
また、6人の中から1人、出来が良かったものを代表として選んで最後に発表し、講師にコメントをもらえるというものです。
だいたい40人ぐらい出席してて、6人グループが6個あって6作が発表された形になります。

僕的には「せっかくプロの講師にフィードバックもらえる機会なんだからもらわないと損だな」と思ってたので、「発表したいです!」ってアピりまくって代表に選出してもらえました(おとなげない)

6人グループの中で発表し合って「ドラマとしてちゃんと体裁が整ってるなー」とか「このタイトルは結構上手いなー」とか驚かされることが多々ありました。
僕自身あまりドラマを見ないタイプですし、企画書も体裁としては少し不完全な部分は多かったので、ちゃんとしてる人の物を見ると自分のちゃんとしてなさを痛感させられます・・・。
このあたりはやはり、ちゃんとコンクールに出したり脚本家としてデビューすることを目指して、勉強してる人たちの集まりだなと思いました。

次に、それぞれの代表者の発表に移るのですが、そこでちょっと「おや?」と思う部分がありました。
例えば「そのテーマが書きたいならキャラの設定こうした方がよくない?」とか「応募規定の枚数に対して設定が過剰すぎないか?」とか、厳しい言い方をすると「書いてみたら上手くいかなそうだなー」という印象を持つものがやや見受けられました。
企画意図の時点で、「自分が何を書こうとしていて、テーマに対してどう切り込んで、客観的に何が面白く見えるか」をちゃんと判断出来てる必要があるので、実は結構難しい課題をやってるんですよね。
僕自身、企画意図を書くために冒頭のシナリオをあるていど書いてみたり、書こうとしてる題材について本を借りて下調べしたり、地味にちゃんとした手順を踏んでたりします。

また、僕の場合「プロットを書いて実際に作品を書く」という反復を、ワナビの頃から数えてもう何十回も繰り返してるので、実際に書いたときのイメージが結構はっきり出来てますし、設定に対してどれぐらいの枚数が必要かの見当もわりとできてる方だと思います。
この経験が足りないと、ウケそうな要素を詰め込みすぎてテーマがブレてしまったり、規定枚数で話が納まりきらなかったり、何枚書いてもドラマらしい展開が始まらなかったりと、書き始めてから修整する羽目になります。何度もなった。
詰め込みすぎず、シンプルに、テーマに対して必要な設定と人物だけで、正確な切り口でストーリーを組むって、案外やろうと思っても難しいものなんですよね。
いっそ、一回シナリオを実際に最後まで書き切ってから、企画意図を書き始めるぐらいの手順でもいいんじゃないかと個人的には思いました。

とはいえ、僕の発表も講師の先生から色々とアドバイスを受ける点は多く、中でもショックを受けたのは「今回のテーマで同じ題材の作品はかなり多いと思う」という一言でした。
具体的になんの題材かは言わないんですが、「他の講義でも同じ題材の発表者は何人も居て、賞に出すと埋没する可能性が高い」という指摘をいただいた次第です。
自分なりに「テーマに合っててドラマらしくて今のご時世にあった題材を・・・」と精一杯考えた結果、ど真ん中を抜きすぎてレッドオーシャンに気付かず突っ込んでしまったというのは盲点でした(笑)
ただ逆に言うと芯を食ってる手応えはあったので、そこで埋没しないための戦略が必要になりますし、ちょっと高めのハードルで頑張ってみたいと思います。

それと今回、ちょっと焦ったことがあって。
グループワークで人と企画書を見せ合ってるとき、ついうっかり「この主人公ってAよりBの設定の方が良いと思うんですけど、なんでAにしたんですか?」と、口を滑らせてしまったりもしました。
ラノベの新人賞に送ってたワナビ時代、こういう直球なダメ出ししてしまっては相手に嫌われて険悪になるということがしょっちゅうで、控えようと思っていたのがうっかり出てしまったんですね・・・。

ただ幸いなことに、相手の方も「確かにBの設定は思いつかなかった! そっちでもアリですね!」とすんなり話に乗ってくれて、講義の後も結構話が盛り上がったりしました。
そのままなんだかんだ話が盛り上がって、講義の後も「ちょっといっしょに飯行きましょうか」という流れになって、2時間ぐらい延々とシナリオの話で盛り上がってきたって感じです。
2時間も飽きずにドラマやシナリオの話だけで話題が続くって結構貴重なことですし、「久しぶりに同じ部族の言葉を話す人間に会ったな」みたいな感動がありました。

話を聞いてみたところ、相手の方はすでにシナリオの基礎講座を受けてて賞にもコンスタントに出しているというガチ勢な人で、「客観的な指摘がもらえるのがシナリオセンターの良いところ」だと仰ってました。
僕自身、そういった切磋琢磨みたいなことがやりたくて行きたくなった側面もあるので、こうした意見交換の場ができるのは「来てみて良かったな」という感じです。
「同じ趣味の仲間が欲しくて習い事に通う」というのは社会人によくある話ですが、僕もある意味そういうことがしたかったんだなーと実感した次第です。
全員が全員「お互いガチで殴り合って成長しようぜ!」というノリの人たちばかりではないと思うので、相手はちゃんと選ばないといけないんですが・・・。

もし僕と殴り合いたい人がいたら10月からの講座にぜひ申し込んでみてください(笑)

ではでは、また来週。

元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#2 『企画書講座①』

前回:元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#1 『なぜ通うことにしたかという前説』 - Funny-Creative BLOG

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前回「シナリオライターのスクールに通うことにしました!」と前説をさせていただきましたが、本日からいよいよ通い始めました。
今回受けたのは『企画書講座』というものです。

www.scenario.co.jp

ちなみに講師である柏田道夫先生は映画『武士の家計簿』の脚本を手がけた実績のある人気の高い先生で、既にシナリオセンターに通っていた友人からも「凄くいい先生だよ」と噂を聞いてました。
しかも実は僕自身、「ちょっと書き方の勉強をしとこう」と思って吉祥寺の本屋で手にとって買ってみた『シナリオの書き方』という本が、偶然にも柏田道夫先生の著書でちょっとビックリでした。

良い本だったので、興味のある方はぜひチェックしてみていただければ。

シナリオの書き方―映画・TV・コミックからゲームまでの創作実践講座

シナリオの書き方―映画・TV・コミックからゲームまでの創作実践講座


そもそもなぜ企画書の書き方講座を受けようと思ったかというと、実は実際の映像作品の現場だと、「まず脚本家からプロットや企画書をコンペ形式で集める」というところから始まるそうです。
いきなりシナリオを送りつけて審査されるのは新人賞みたいな公募の賞だけで、実際に審査されるのは企画書なんですね。
確かに送られてくるシナリオを100本も200本も読むわけにはいかないので、ある意味書類選考みたいなもので、企画書は要するに就活における履歴書の書き方みたいになってきます。

今回講義では送られた企画書がどのようなプロセスで採用されて映像化されるか、またどんな意図で企画書が選ばれるかという話を、業界の実態をベースにお話していただきました。
技術論そのものというよりシナリオを取り巻く環境の話が主なものでしたが、実際に仕事されてるプロの方から業界の内部の話が聞けるのはそれだけで価値がありまくりです。

それと講義のなかでチラッと「最近は原作付きのドラマが多くてオリジナルが減ってきているのが残念」という話をされていたのが印象的でした。
僕が作家として口癖のように言っている「オリジナルに挑戦する人間がどんどん減っている」というのは、業界問わず日本のエンタメ全般に蔓延してる症状なのかもしれません。

閑話休題

とりあえず講義の流れとしては、現在募集が行われている『朝日新人シナリオ大賞』という公募の賞に送ることを前提に企画書を書いてみるというものでした。

僕もせっかくやるからには、実際に書いて応募するところまでやってみようという気合いでプロットを考えてたんですが、今回のお題が結構難しいですね。
「サスペンス」と「25才」ってあまりにふわっとしすぎて、何をどうすれば芯を捉えることができるのか、今日一日ずっとそればかり考えてました。
講義の中でも話していただいたんですが、サスペンスっていざ定義しようとしてみると難しいですが、とりあえず「これをやったらホラー」「これをやったらスリラー」という消去法で外郭を削りながら一つアイデアを考えました。

そして今回、宿題として出されたのは「企画意図」という部分を考えてくるというもので、要するに「どんな層に何を伝えたいか」を明文化して具体的にするというものです。一言で言ってしまえばテーマみたいなものですね。

実際、僕はプロットを既に考えた状態で講義を受けてたんですが、「企画意図」を改めて考えてみるとさっぱり浮かばなくて、逆に「どんな人物像やストーリーにすれば企画意図が埋まるだろう」と考えてみました。
そうすると、ただのアイデアや筋書きでしかなかったプロットに、「視聴者に共感させるためにどんな主人公の造形にするか」とか「どんな職業にしたらテーマ性が生まれるか」というディテールの作り込みが勝手に生まれていったんですね。

僕の場合特に、ラノベやアニメばかり見てきた人間なので、「現実世界に暮らす普通の人間」にどうキャラとして味付けをするか、実は結構考えるのに苦戦していたりしました。
それに対して、テーマや大義名分を与えることで逆説的にキャラクターが固まっていくというのは面白い体験でしたし、こういう発見があったのも講義に出てみて良かったと思った点です。


講義が終わったあと、シナリオセンターの窓口で『月刊ドラマ』という冊子を買って帰ってきました。

今回賞へ送るにあたって前回の受賞作がどんな内容か目を通しておきたかったんですが、この冊子に載ってるということで早速買ってみたわけです。
僕もラノベの新人賞で賞を取るために、各レーベルの受賞作を30冊ぐらい買って目を通してみたことがあったんですが、傾向やノリみたいなものを掴むのに実際の受賞作を読んでみるって経験上かなり大事なことなんですね。

今週はこの本で受賞作に目を通してみながら、応募用シナリオのプロットを煮詰めながら来週の講義に望みたいと思います。

とまあこんな感じで、各講義の内容を、今後もネタバレしすぎない程度に書いていってみたいと思います。

朝からフルタイムで仕事して講義受けてブログ書いて、おまけに小説も進めなきゃいけなくってと、結構慌ただしいですが、やっぱり好きなことに対する努力だと不思議と疲れないですね。

それではまた次回。

元ラノベ作家だけどシナリオライターの学校に通うことにした#1 『なぜ通うことにしたかという前説』

こんにちは、幾谷正です。

ネット上では「打ち切られるはずだった作品を同人として継続して自力で電子出版し続けている」という経歴の元ラノベ作家ってことになってます。
セカイ系SFロボットラブコメノベル『アーマードール・アライブ』おかげ様で順調に作品は第5巻を発売しまして、第6巻も順調に執筆中です(宣伝)

アーマードール・アライブ ? 〜持たざる者と嫉妬の悪魔〜

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公式サイトはこちら↓
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「作家が自分で製本も販売も宣伝も行えば出版社とか要らんやん」という思想を発端として書き続けてきましたが、正直この試みは完全に成功していて、あとは完結まで書き続けるだけという状態です。
ただそれとは別に、僕という人間個人にとって、この活動一本で食えるわけでもないし、何か先が見えているわけでもない。
今後も同じ活動を続けていくかというと体力的にも気力的にも難しいと思っており、行き詰まりも感じ始めていました。

ところで僕は本業では、東京でWEBエンジニア兼社内SE兼ライターみたいな三足のわらじを履くような仕事をしています。
たまに「せっかく元ラノベ作家って面白い設定があるので何か活かしたいな」とは言っていたのですが、そうそう都合良くそんな話が来るはずも無く・・・と思いきや。

社内のちょっとした事情から「ちょっと漫画を作りたいからシナリオとか書いてみてくれない?」という無茶ぶりが社内で発生しまして、「そういうことならやりますよ」と二つ返事で承諾。
そんな案件が2件、3件と立て続き、WEBエンジニアのくせに3作目の漫画原作シナリオをなぜか作成中という状況になってます。

そもそも僕がラノベ作家を目指した経緯って、実を言えば最初から「ラノベ作家になりたい」と思って書き始めたわけではなく、どちらかというとラノベよりアニメとか映画のような映像作品が好きなオタクでした。
ただいきなり自分のような何の専門性のない素人が「アニメで仕事をしたい!」と言ったところで無理なのはご承知の通りだと思います。
(事実、大学4年次にアニメ制作会社の新卒採用を何件か受けてみましたが全滅しています)

そもそも脚本家とかシナリオライターという仕事について、実際に活躍している人の名前は毎日作品のクレジットで目にしますが、どうやってなるものか点でわかりませんでした。
wikipediaで経歴を見てみても「業界関係者の知り合いだった」とか「舞台脚本の仕事をしていたらスカウトされた」とかの偶発的ななり方ばかりで、確実性のあるものが一つもありません。
そういうわけで、「とりあえず何かしらの形でデビューしておけばチャンスもあるだろう」と考えてラノベ作家を目指して、新人賞を得たというわけです。
「作家として仕事して上手く成功していけば、いつか映像業界で仕事するチャンスがあるかもな」という打算の部分が大きかったのです。

ただデビューから3年経って編集との確執や炎上を機にラノベ作家を表向きには辞め、創作はあくまで副業や趣味としてやろうと決めて本職のエンジニアを続けてきました。
僕が知る限り、ラノベ作家を辞めた人間の取るルートには幾つかの選択肢があって、その一つがまったく異業種で普通の仕事に就くという僕の取ったパターンです。

他にも、同時期にデビューしたラノベ作家の多くがソーシャルゲームのライターになっているのを耳にしました。
自分もそちらの業界から何度か誘いを受けましたが、“射幸心を煽って賭博をさせる”というガチャのシステムが自分の倫理観の中で肯定できず、やはりこちらに行くこともありませんでした。
あるいは「『小説家になろう』で異世界転生を書いて作家として再デビュー」みたいな路線に入るパターンも見かけましたが、あの手の作品の面白さがどうも自分にはよくわかりません。

それよりは、普通の仕事をしながらでも、自分の作品をしっかり完結まで書き続け、汎用的に使える作劇の技術の研鑽をしたいというのが僕の中のポリシーでした。

流行や時流に流されず、自分自身の研鑽のために作品を書き続け、そんな折りにシナリオライターの仕事が降って湧いてきたというわけです。

商業作家を辞めてから5年経ってるとはいえ、僕自身はその5年間、プロとして手を抜かないクオリティを維持しながら電子書籍を5冊も出してきました。
1冊につき20万文字ぐらいとして、合計100万文字を趣味で書き続けてきたわけです。

これが普通のサラリーマンなら「シナリオを書くなんて無理です。プロにお金出して任せましょう」となるところ、僕にとっては朝飯前も同然の仕事でした。
内容としては魔法もSFも美少女も超常現象も出てこない、普通の現実世界を舞台にしたものですが、科学考証や世界観設定をしなくていいぶん、むしろ楽なぐらいの仕事でした。
そして「こういうものが書けるなら、別に実写映画でもドラマでも、シナリオさえ書ければ僕は楽しめる人間なんだな」と結果的に気づくこともできました。

しかも結果的に考えてみれば、「ラノベ作家になればシナリオライターになれるかも」という甘い考えで始めた結果、本当にシナリオライターの仕事ができたわけです。
デビューしてから、編集とケンカしたりカドカワに圧力かけられたりネットで炎上したりと嫌なことばかりでしたが、最近になってようやく自分のやってきたことを肯定的に感じられるようになりました。
ただ、下手に自分をラノベ作家だと思い込んでたせいで、もっと広い可能性があったのに自分で自分を縛っていたんだなと反省することも同時にありました。

社内でシナリオの仕事をしていると言っても、偶発的に発生した2~3件の仕事で、今後も継続的に同じ仕事が続くわけでもありません。
また、「シナリオライターとして仕事をした」とは言っても、正しい脚本の書き方や手順も知らず、独学の知識と技術だけでは結構限界があるなとも感じました。

そういった経緯から、本格的にシナリオライターとしての技術を学んでみようと思い立ち、青山にあるシナリオセンターの存在を知って半年間の講座に出てみることにしたわけです。
こういうものがあるともっと早く知っていたら、もっと早く通い始めてたんですが、ちょっと情報を知るのが遅すぎました・・・。
現役で脚本家の仕事されてる方の多くもここのスクールを出ている人たちらしく、自分も心機一転、キャリアの積み直しをするつもりで1から基本を学び直してきたいと思います。

「すでに作家デビューもしてて、シナリオライターとして仕事もしてて、いまさら学ぶことがあるのか?」と聞かれそうですが、僕も正直通ってみるまでよくわかりません。
ただ独学でやってきてしまった自分には、業界の人間なら知ってて当たり前の知識や基礎はたくさんあるのだと思います。
自動車で例えれば、無免許で運転してはきたけど交通標識の読み方は一つも知らないぐらいのものです。

また、センスや勘だけで書くのでは書けるモノに限界がありそうなので、そういった要素を補える技術も習得できたらと思います。
特に、シナリオって教えられたり強制されない限り、自分の好きなものしか書かなくなってしまうので、課題で色んなものを書かされる環境に身を置いてみるのは成長に繋がりそうだなと思います。

本業ではWEBエンジニアを名乗ってるくせに、言語に関する技術は全然やる気ないんですが、シナリオに関しては何でも学んで見たいというモチベーションが我ながら結構高いです。
こういう部分も性分として、自分はけっこう向いてるんだなあと改めて感じました。

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10月16日(水)から毎週水曜に半年間、夜18:30から2時間ぐらいの講座があるそうで、こちらに通ってみるつもりです。
すでに申し込み登録は済んでるので、もう後には引けない感じです。

またせっかくなので、講座を受けての感想とか、どんな課題をやったとか、可能であればこのブログで今後もレポをお伝えしていければと思ってます。

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それと、来週の9月11日(水)から5回ほど、企画書講座というものも開かれるそうで、本講座の前にこちらの方にも出席してみたいと思います。

ちなみにこれらの講座の学費は全て、これまで電子書籍を出版して得た売り上げから出させていただきました。
小説を書いて得たお金で創作を学びにいくって、我ながら究極のエコシステムって感じですね(笑)

応援していただける方がいらっしゃいましたら、ぜひ学費のカンパも兼ねて電子書籍を買って下さい!(再度の宣伝)

半年の講座のあと、もう半年ほどゼミ期間があって、合計一年間かそれ以上の期間スクールを通うことで、いちおう修了になるそうです。
そのあとはシナリオライターとしての選択肢が幾つかあるみたいなんですが、いきなりコンペや賞に出してデビューを目指すのか、もうしばらく本業に専念するのかはちょっと未定です。

とりあえず、作品を完結まで継続してみることで、多くの長編を書くための技術が学べる場にはなってるので、『アーマードール・アライブ』の連載は今後も続けて行く予定です。
読者の皆さんはご安心していただければと思います。

ただ、今後シナリオライターとして活動するうえで、今の「幾谷正」という名義はできるだけ使わず、別人として活動していきたいというのが本音です。
過程はどうあれ問題を起こしてしまったのは事実ですし、売れないラノベ作家という烙印がむしろ仕事の邪魔になることも多そうなので・・・。

また、ラノベ作家という仕事を今後またやりたいかと言われたら、正直言ってやるメリットはやっぱり感じられないですね。
どうせ作品を出すだけなら個人で電子出版すればいいですし、どうせ異世界転生以外は売れない市場なので、無理して書きたくないものを書いてまですがりつくメリット無いですし。

これからラノベ作家を目指す人や、自分のように辞めた人にとって、どんな道があるのかを示す意味でも、今後もレポートは残していくつもりです。

以上、幾谷正でした。
来週は初回の企画書講座のレポをアップできるよう頑張ります。