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Funny-Creative

たのしいことがしたいだけ

「電子書籍を作ってみて気づいたことあれこれ・その1」選ぶこと多すぎ編

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電子書籍、興味はあるけどソフトとか難しいしややこしくて分からない」

「あれこれ自分でやれるのは面白そうだけど、やること多すぎて面倒くさそう」

そんなあなたでも大丈夫。そう、やる気さえあればね。

というわけで今回はずばり電子書籍作るにはまず何するの?」 という話をしてみたいと思います。

断っておきますが、今回お話するのは小説本に限った話です。
電子書籍で漫画出したいとか、ブログ本出したい方とかは、経験者に聞きにいってどうぞ。

また、ソフトウェアに対してがっつり知識があるわけでもないので、詳しい解説は詳しい人に任せます。
あくまで「パソコンの知識がそこそこだけど小説書いて電子書籍にしてみたい人」を念頭に書いていきます。

作ってもどうせ売れないとか、売るつもりないって人も、試しに自分の作品を書籍化してみるだけでも楽しいと思います。
ちょっと頑張るだけで、出版社から出てる電子書籍と全然変わらない見た目のものが出てくるので結構ビックリします。

利用法は作っちまってから考えりゃいいとも思います。

例えば、賞に送る原稿を電子書籍にして読みやすくすることで推敲を簡単にするなんて個人的な使い道もいいでしょう。

書いた小説を友達に読んで欲しいとき、ナマのテキストで送るよりEPUBで送った方が見やすいしカッコイイです。

サークルや文芸部の活動を電子書籍でまとめて部誌にするなんてのも面白そうですね。

で、作る前に色々考えることがいっぱいあるので、その辺をちょっと備忘録的にまとめてみました。
 
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今回お話するのは、まず何から手を付けるべきかです。
 
「作り方を考える前に、まず出すための原稿を書け!」
 
なんて言う方もいらっしゃるかもしれませんが、むしろ全くの逆だと僕は思いました。
書きたい物が用意できてるなら出すための準備からやっちまいましょう。
 
「さあ後は書くだけ」にしてから書いた方が間違いなく楽ですしモチベーションも上がりますからね。
 
むしろ既に書き上がってる原稿を電子書籍に向けて書き直そうと思うと、かえって辛い目にあいます。ていうかあいました。

また、大人数で合同誌を作る場合なんかも、最初から使うソフトや書式を指定しておくのもかなり大事です。
それぞれが独自の環境で書いた物を、最後に紙に印刷してまとめるのとは話が全く違いますからね。

これからお話する3点は、この順番に決めるべきというわけではありません。単に説明がしやすい順番です。
3つの要素を同時に考えながら、自分に一番あった出し方を考えていくと良いと思います。
 
1.どのソフトを使って書籍データを作るか。
 
自分が始めたころはソフトの選択肢自体が少なかったですが、今はかなり数が出そろってきた印象があります。
「縦書きがやりたいか横書きでやりたいか」「挿絵を入れたいか入れるつもりないか」とか色んな選択基準があると思います。
ですが残念なことに、今のソフトは便利なので利用者が多いものは大体何でもできます。
(逆に限定された機能しかないものは利用者が少なく、使い方やトラブル対処を探すときにも苦労します)

なので選択の基準は〝どれぐらいこだわりたいか、楽したいか〟が第一でいいんじゃないかと思います。
楽に作れるものほど、こだわった装丁やレイアウトをやりたいと思うと結構大変です。
逆に複雑な機能が多い物ほど、こだわって細部まで作り込むことができます。

例として、自分が使ったことのある無償ソフトを4つほど上げてみます。
独断と偏見で楽チンな順番です。

AozoraEPUB3
でんでんコンバータ
Sigil
WinRAR

なんか最後だけかなり異彩を放ってますが、実は理論上作れます。というか作れました。

もちろん、色々作ってみてある程度知識が身に付いたうえで試しにやってみたことなので、正直あまり推奨できません。
逆に、知識が十分にあって料理は野菜を育てる土から作りたいDIY志向の方にはオススメです。僕は二度とやりません。

それと意外と見落としがちな事実ですが、縦書き文章は日本特有のローカル文法です。

つまり海外の人が開発しているツールは縦書き文章に対してあまりサポートが厚くありません。いわゆるおま国みたいなものです。
そして付随する傍点による強調やルビなどもやはり日本独特のものなので、国際的な利用者が多いほどかえって日本の環境では利用が難しいです。

たとえ海外のソフトがどれだけ便利に見えても、初心者の方は日本人が開発している国産ソフトをなるべく選んだ方がいいと思います。
(横書きで単なる技術書やハウツー本を作るだけなら、あえてこだわらなくてもいいでしょう)
(そういう人は始めからEPUBじゃなくてLaTEXとPDFで事足りるんだけど)

2.どんな記法で書くか。

たとえば「印刷する文章にルビをつけたい」「傍点をふりたい」と思った場合、皆さんはどうされるでしょうか。
sample
大体の方がwordで頑張って編集するか、諦めて「漢字(かんじ)」「〝強調〟」とテキストで書いて終わるとかだと思います。
また長い小説を書き終ったあとで、縦中横やルビの処理を一つ一つやるのは地味に骨が折れるでしょう。
文章を何度も何度も見返すうち次第に自分の書いたものがただの記号の羅列にしか見えなくなっていく編集病を罹患してしまった方も多いとおもいます。
でも、書きながら編集する方法があるから大丈夫。そう、マークダウンならね。 

簡単に言えば、文章の中に目印を打っておけば右の画像みたいな漢字で勝手に出力してくれる機能です。
『小説家になろう』サイトみたいなweb小説を媒体にしている方たちには、もう説明するまでもありませんね。
あの毎回「|漢字《かんじ》」ってやってるやつがそれです。
 
この「特定の書式」のことを、パソコンに強い人たちは「マークダウン」とかいうカッコイイ呼び方をするそうですよ。
 
実は物書きにとって電子書式を利用する最大の利点は〝マークダウンを使うことでルビや傍点の処理をスムーズにできる〟点だと思ってます。
ソフトを選ぶときの基準は使いやすさ以上にマークダウンの記法、つまりテキストの打ちやすさを念頭に置いて選ぶといいと思います。

ただし「書きやすい記法が必ずしも良い」とは限りません。意外な落とし穴があります。詳しくはまた別の機会に。

3.売り方について。

売ることを最終的に目指さない人は関係ない部分ですが、一応意識しておくと良いと思います。

同じ電子書籍でも販売するサイトごとに利用できる拡張子やソフトは限定されます。

また、あまりに変換がダメダメだったり読みにくかったりすると、審査に引っかかって販売不可になってしまうケースもあります。
生産者として店に品物を卸す以上、生産者は最低限の品質を守らないと店側も商品を置いてはくれません。

そして売る以上は買ってくれる人のことを考えなくてはいけなくなります。
書いて編集して販売するという一連の作業を行うことで、作品や読者に対する姿勢が変わるかもしれません。
たとえ同人であっても趣味であっても、売り物にしてみることで責任感を負うのは創作にとってとても大事なことだと思います。

なんかつまらない話をしてしまいました。すみません、お金の話します。

売ることを考える場合、「一つのサイトで集中して売る」か「多くのサイトで広く売るか」の二択になります。
方針は必ずどちらかに絞りましょう。自分は前者を選んでます。たくさん利用すると管理とか作るのとか面倒なので。

色んなところに置いた方がたくさん売れるはず、というのも確かなんですが、1つの場所に置くメリットもちゃんとあります。
個人出版の強い味方、KDPではKDPセレクトという特別な販売プランがあります。

長ったらしい規約をちゃんと読まないとわかりにくいですが、要点だけ抜き出すと

・他のサイトで中身を公開してはだめ(試し読みとしてちょっとだけならOK)
・他の販売サイトで 売ってはだめ
・最低でも400円ぐらいで売らないとだめ

と色々な制限はありますが、得られるメリットはかなり大きいです。気になる方は自分で調べてみて下さい。

一つのサイトで、と言いましたが結局は「Amazonだけで売る」か「Amazon以外でも沢山置くか」の二択って意味です。

こうしてみるとなぜAmazonが商売上手かというのをまざまざと実感しますね。
道理で部屋がAmazonの空き箱だらけになってしまうわけだ。


長くなってしまったので今回はここまでにしておきます。
次回は今まで利用したソフトの比較感想とか書きたいと思ってます。