Funny-Creative BLOG

電子書籍作家の幾谷正が個人出版の最前線で戦う話

そもそも作家同士の交流なんてしたくないならブログとかやってないわけで

はてなブログに登録してからというもの、他所のKDP作家さんの動向が色々と目に入ってくるようになりました。
昨日だけでも、2件ほど興味深いタイトルの記事が上がっていたのでご紹介。

yayoihajime.hatenablog.jp

sade.hateblo.jp

こうした引用を行うと、出展元の筆者に通知が渡るシステムがはてブロには存在するみたいですね。twitterにおけるRTの通知みたいな感じでしょうか。

自分の考えに対して人がどういったリアクションを持ったのか、簡単に知ることができて便利です。
自分の考えをまとめたり、その考えを共有したり、人の考えに自分の考えを重ねたりできるオープンな意見表明がブログの利点ですし、はてブロはその機能に特化しています。僕もそこに魅力を感じてこちらにブログを移しました。
要するに読者との交流や宣伝の機能はtwitterとかFacebookみたいな即時性の高い媒体で行って、ブログでは腰を据えて他の作家さんへ意見を表明したり知ったりするツールになるっぽい気がします。

つまり作家同士の交流を目的としたブログの運用は、もっと積極的に行っていいというのが僕の考えです。
ぶっちゃけ本当に一人でやりたければ、ブログもtwitterもやらずにひたすら原稿だけ書いてダーガーの小部屋を作り上げてればいいのです。
人は言葉を発した時点で誰かに聞かれることを望んでいると思います。

個人活動は心が折れない限り続けられるけど一人だからこそ折れやすい

自分一人で本を出してみたことで、自分一人で出来ることの限界と、人の協力が必要な領域の境目がはっきり見えてきました。
なまじ商業で経験があるだけあって、他人に任せっきりにしてきた校閲、編集、装丁、はては販売宣伝にいたるまで、一つ一つの作業を行うのは骨が折れます。

おまけにセルフパブリッシングは同人とも商業とも違う特殊な環境で、今までの経験が全く通用せず、なおかつまとまったデータがまだ出そろっていません。
「経験上こうしておけば安心」というような、統計的な正解すらも存在していないのです。守りに撤することすら許されません。ひたすら何か新しい攻め方を実験的に模索していくことになります。
そしてあれこれ考えて挑んでみても、全く目論見と違った結果が出てきて、今度は骨だけにとどまらず心を折られます。折れそう。

一人でもできる人間が集まったらもっと多くのことができる

イラスト、編集、デザイン、文章。一つのことに特化した人間が、役割分担をしてきたのが今までの出版の在り方です。
ですが電子書籍や創作同人で育ちつつあるのは、「一つのことに特化した何でも出来る人たち」じゃないかなと思ってます。

僕も自分の作品を書くばかりでなく、人の出版の手伝いをしてみたり、逆に手伝って欲しい部分とか見えてきました。
(既に校閲やデバッグを手伝ってもらうという、部分的な分業は個人的に進めているんですが)

今はまだ、お互いがやってることを横目でちらちら確認しあって、どんな人か観察している段階です。
次はそろそろ、気になる人に「ちょっと話しませんか」と声を掛けてみる段階に入ってもいいかな、などと。